FXとは?初心者が知っておくべきFXの知識

資産運用や投資方法の1つとして、FXの存在を知っているものの、その仕組みはわからない方が多いのではないでしょうか。

本記事を読み進めることで、FX初心者さんが知っておくべき、FXの基礎知識やFXで利益が出る仕組みについて理解できます。

FX初心者さんはぜひ読み進めてください。

FXとは?初心者のためのFX基礎知識

FXとはForeign Exchangeの略で、外国為替証拠金取引という意味です。

外国為替取引とは、ある国の通貨と他の国の通貨を交換することです。

たとえば海外旅行に行く際、日本円を米ドルに交換することも外国為替取引に該当します。

FX取引とは、金融機関や証券会社のFX口座に資金を預けて、さまざまな国の通貨を売買することです。

日本国内のFX取引では、口座に預けた資金を証拠金として、資金の最大25倍の金額で取引が可能です。

この手持ちの資産よりも大きな金額で取引を行うことをレバレッジといいます。

レバレッジを効かせることで、少額の資金で効率よく取引を行えます。

FXで儲かる仕組みとは

FXでは、基本的には「為替差益」と「スワップ収益」が得られます。

為替差益とは

米ドルやユーロなどの為替レートは常に変動しています。

現在1米ドル=100.000円で交換できたレートが、数分後には1米ドル=99.997円になるなど、秒単位で細かく変動しています。

1米ドル=100円のときに1,000ドルを買うと10万円かかります。

その後、1米ドルが101円になったときに、先程の1,000ドルを売ると、10万1,000円になり、1,000円が利益となります。

実際の取引では、手数料や税金が差し引かれますので、残りは1,000円よりも少なくなりますが、これがFXで利益を出す仕組みです。

このように、買って利益を出そうとする取引方法を「買い」や「ロング」と呼び、FX会社を通して他国の通貨を買って保持している状態を「買いのポジションを持つ」といいます。

一方で、FXでは「売り」や「ショート」と呼ばれる方法でも利益を出せます。

現在100円のドルが今後下がると予想したときは「売り」の出番です。

1ドルが100円のときに1,000ドルを売り、1ドルが95円になったときにドルを買い戻すと5,000円の利益となります。

ショートをして売りの状態にあることを「売りのポジションを持つ」といいます。

1,000ドルの売りポジションを持つということは、FX会社から1,000ドルを借り、1ドル1,000円のレートで売るという状態です。

1ドル100円で1,000ドル売るので、10万円がFX会社にプールされます。

その後、1ドルが95円になったときに1,000ドルを買い戻しますが、必要な日本円は95×1,000ですので9万5,000円です。

プールされた10万円から9万5,000円を使って1,000ドルを買い戻し、その1,000ドルはFX会社に返します。差し引き5,000円が利益になるのです。

スワップ収益とは

FXでは、低金利の通貨で高金利の通貨を買い、ポジションを維持することで、利息を受け取ることができます。これをスワップポイントといいます。

日本の政策金利は現在-0.1%の低金利です。これより高い金利の国の通貨をロングすることで、日割りで毎日利息を受け取れます。

ただし、低金利の通貨で売りポジションを持った場合、これとは逆に金利を支払うことになります。

FXで損するケースとは

FXでは利益だけではなく損失が生じることもあります。

たとえば1ドル100円のときに10万円で1,000ドルを買ったのに、1ドルが95円になったら、1,000ドルの価値は9万5,000円で5,000円の損です。

FXの含み損

FXではポジションを解消するまでは損益は確定しません。

確定していない損益を「含み損」「含み益」といいます。

95円になったポジションを持ち続ければ、またドルが上がって101円になることもあるでしょう。

そこでポジションを売り、損益を確定すれば1,000円の利益になります。

しかしそのように都合よく含み損が解消されるとは限りません。

実際、2022年の3月10日に115円で米ドル買いのポジションを取った場合、その後、そのポジションの含み損は解消されることなく、同年の10月21日には1ドルが151円を突破しました。

FXの追証とは

FXではレバレッジを効かせると、資金に対して高効率で損益が広がります。

大きな含み損の状態が継続すると、決済前であってもFX会社に入金した証拠金が既定の維持率を下回ることがあります。

この場合は、追加保証金、通称「追証(おいしょう)」の入金を求められます。

もしも、追証を支払わずにさらに含み損が拡大すると、FX会社によって強制的にポジションを解消されて、資金を失ってしまいます。

したがって、FXでは予想と逆に動いたときにはすばやく「損切り」、つまり含み損の少ないうちにポジションを解消して損を少なく抑えることが重要となります。

また、FXは余剰資金で行い、ポジションを取りすぎないようにする資金管理も重要です。

FX初心者さんはまず必要な知識を身に着けよう

FXは、レバレッジを使うことで少額の資金でも効率的に運用して、大きな利益が望める投資方法です。

しかし同時に、予測を誤ってしまった場合、すばやく損切りなどの対処をしなければ、大きく資産を減らしてしまうことになりかねません。

実際に取引を始める前に、本記事で解説したことをしっかりと理解しておきましょう。